LP制作の流れを解説|企画から公開・改善まで何をする?

LP制作の流れ。企画から公開・改善までを連続したページで表現

LP制作は、目的と依頼範囲の整理、情報収集、構成・原稿作成、デザイン、実装、確認・公開、公開後の改善という流れで進めます。制作会社へ依頼する場合も、サービスの事実確認や社内の意思決定、問い合わせへの対応など、発注側が担う仕事があります。

ただし、工程の分け方や担当範囲は依頼先によって異なります。原稿作成や撮影、フォーム、広告運用、公開後の修正が、すべて制作費に含まれるとは限りません。着手前に、誰が何を用意し、どこで確認するかを共有することが大切です。

この記事では、初めてLPを依頼する方に向けて、各工程の目的、できあがるもの、発注側の確認ポイントを紹介します。細かな制作技術よりも、企画から公開・改善までの全体像を理解するための解説です。

図で見るLP制作の流れ:工程ごとに確認して進める

LPは、特定の商品やサービスを説明し、問い合わせ・資料請求・購入などにつなげるページです。制作では、見た目を作る前に、対象者と提案内容を整理します。

LP制作の一般的な流れ
  1. 企画・依頼範囲の整理:誰に何を伝え、どこまで作るかを決める
  2. 情報・素材の準備:サービスの事実、原稿の材料、写真を集める
  3. 構成・原稿:載せる内容と順番、具体的な説明を作る
  4. デザイン:文字、色、余白、写真の見せ方を整える
  5. 実装:ブラウザで表示・操作できるページにする
  6. 確認・公開:内容と動作を確かめ、本番環境に掲載する
  7. 運用・改善:集客と受付を始め、記録を見て見直す

工程名や担当範囲は依頼先によって異なります。必要に応じて前の工程へ戻り、変更内容を確認します。

各工程で確認する理由は、後になるほど変更がほかの部分にも影響するためです。たとえば、デザイン完成後に「問い合わせ」から「資料請求」へ目的を変えると、ボタンだけでなく、説明、フォーム、受取方法も見直すことがあります。

すべての作業を完全に分離する必要はありません。写真の準備と構成作成など、並行して進められる作業もあります。ただし、何を仮の状態で進めているか、いつまでに確定するかは共有しておきます。

1.目的と依頼範囲を整理する

誰に、何をしてもらうLPかを決める

最初に、対象者、提供する内容、訪問してもらう経路、主な申込行動を整理します。「売上を増やしたい」という事業の目標から、ページで何をしてほしいかまで具体化します。

たとえば、個別提案が必要なサービスなら、契約より前に相談を受け付けることが目的になるかもしれません。比較資料が必要な読者には資料請求、条件を確認して注文できる商品には購入が候補になります。

この段階で目的が決まっていない場合も、相談を始められます。わかっていることと未定のことを分け、「目的の整理から依頼したい」と伝えます。制作側が、社内の事情やサービス内容をすべて知っているとは限らないためです。

成果物だけでなく、作業範囲を確認する

同じ「LP制作」という依頼でも、原稿から作る場合と、支給された文章を使う場合では内容が異なります。撮影、図の制作、フォーム、計測設定、公開作業など、どこまで含むかを確認します。

既存サイト内に設置するのか、別の環境で公開するのかも共有します。ドメインやサーバーを誰が管理し、公開後に誰が更新するかによって、必要な引き継ぎが変わります。

確認担当者と進行方法を決める

社内で最終判断する人、サービスの内容を確認する人、日々の連絡をまとめる人を決めます。一人が兼ねてもかまいませんが、意見が食い違ったときに誰が判断するかを明確にしておきます。

予算、希望日、確認に使える日数、修正の扱いも共有します。短い納期だけを伝えるより、公開日に何を開始したいのかを説明すると、必要な作業の優先順位を考えやすくなります。

2.サービス情報と素材を集める

この工程のゴールは、構成を考えるための事実と素材がそろい、不足分の担当・期限が決まっている状態にすることです。サービス内容や料金の最新資料、掲載可能な写真・事例などを集めます。

未確定の情報は推測で埋めず、確認中と記録します。原稿作成や撮影を制作側に依頼する場合は、その範囲と納期もここで合意します。次の工程へ進める情報と、確認を待つ情報を分けて共有しましょう。

必要な原稿・写真・情報の一覧は、「LP制作前に用意するものは?原稿・写真・サービス情報の整理」をご覧ください。

3.構成案と原稿を作る

構成案で、内容と順番を確認する

構成案は、冒頭の提案、特徴、根拠、料金、利用の流れ、FAQ、申込案内など、載せる内容と順番を整理したものです。簡単な配置図を「ワイヤーフレーム」と呼ぶこともあります。

この段階では、色や写真の雰囲気よりも、読者が疑問を解消できるかを確認します。何のサービスか、対象に合うか、どの条件で利用できるか、どう申し込むかが理解できる流れを考えます。

すべてのLPで同じ順番にする必要はありません。日程が重要なイベントなら早めに日程を示すなど、対象者と目的に合わせて並べ方を調整します。

原稿では、伝わり方と事実の両方を見る

構成に沿って見出しと本文を作ります。専門用語をそのまま使っていないか、特徴だけでなく利用者にとっての意味が伝わるかを確認します。

発注側は、料金、対応範囲、実績、利用条件などの事実を確認します。制作側が文章を作る契約でも、サービス内容の正しさを確認する役割までなくなるわけではありません。

「必ず成果が出る」「誰でも利用できる」といった表現が実際の条件と合っているかも見ます。根拠が必要な主張は、確認できる情報と一緒に整理しましょう。

この工程で合意しておきたいこと

何を主な提案にするか、どの内容を載せるか、重要な条件は何か、申込後にどう進むかを確認します。未確定の原稿をデザインに使う場合は、どの部分が仮なのかを明示します。

文字量が大きく変わると、後の配置にも影響します。細かな言い回しと、サービス内容や目的の変更を分けて扱うと、修正の影響を共有しやすくなります。

4.デザインで情報の見せ方を整える

デザインでは、文字、色、余白、写真などを使い、内容を読み取りやすくします。完成に近い見た目を確認できますが、画像のデザイン案と、実際に動くWebページは同じではありません。

好みだけでなく、読者が判断できるかを見る

見出しと本文が見分けられるか、重要な条件が小さすぎないか、写真と説明が対応しているか、申込先がわかるかを確認します。

「もっと目立たせたい」だけでなく、「料金の適用条件を同じ場所で読めるようにしたい」と伝えると、修正の目的を共有できます。希望するブランドの印象も、読者への伝わり方と合わせて説明します。

スマートフォンでの見せ方も確認する

パソコンでは横に並ぶ情報が、スマートフォンでは縦に並ぶ場合があります。写真の切り抜き、文章の折り返し、申込案内の位置などを確認します。

ただし、デザイン案ではフォームの送信や画面の拡大など、実際の操作は確認できないことがあります。見た目の確認と、次の実装後の動作確認を分けて考えましょう。

デザインを確認する際の具体的な見方は、「LPデザインの基本|見やすい文字・色・余白・写真の使い方」をご覧ください。

5.実装して、表示・操作できるページにする

実装とは、デザインや原稿を、ブラウザで表示して使えるページにする作業です。HTMLやCSSなどで作る場合も、Web制作サービスやCMSを使う場合もあります。CMSは、文章や画像などを管理・更新する仕組みです。

フォームや外部サービスとのつながりを作る

問い合わせフォーム、予約サービス、購入画面など、目的に合う申込先を用意します。既存の仕組みを使う場合も、LPの案内と移動先の内容が一致しているかを確認します。

資料請求なら送信後に何が届くか、予約なら受付がどこで確定するかなどを決めます。ページの見た目だけでなく、申込が最後まで成立する流れを作る工程です。

計測する行動と担当範囲を確認する

公開後に何を成果として見るかを決め、必要に応じて計測を設定します。ボタンを押したことと、フォームを送信したことは違うため、どの行動を記録するかをそろえます。

計測設定が依頼範囲に含まれるか、誰が記録を確認するかも共有します。ツールを設置しただけで、目的の行動が正しく記録されるとは限りません。設定後の確認まで含めて考えます。

確認用の環境と本番を区別する

制作途中のページは、確認用の環境に置かれることがあります。仮の料金、送信先、テスト用の設定などが残っている可能性があるため、そのまま本番として案内しないようにします。

確認用ページと本番ページのURL、どちらを見ているか、公開時に何を切り替えるかを共有すると、取り違えを防ぎやすくなります。

6.内容と動作を確認し、公開する

デザインの確認とは別に、実際の操作を試す

実装後は、文章や画像の確認に加え、リンク、フォーム、予約先などの動作を確かめます。スマートフォンで条件を読み、申込先へ進み、受付が完了するまでを確認します。

テスト送信をする場合は、実際の問い合わせと混同しないように関係者へ共有します。送信できたかだけでなく、受付担当に通知が届くか、申込者側に必要な案内が届くかも確認します。

公開の最終判断をする人を決める

制作側が作業を終えたことと、事業として公開してよいことは別です。料金や提供条件が確定しているか、受付担当が対応を始められるかを確認し、事前に決めた担当者が公開の判断をします。

本番に掲載した後も、URLが開くか、主要なリンクや申込先が正しいかを確認します。確認用環境で正常でも、公開先の設定によって挙動が変わることがあるためです。

SEO・AIOは公開直前だけの作業にしない

検索を意識する場合は、企画時に読者の疑問を整理し、原稿で具体的に答え、実装時に見出しや重要な情報を読み取れる形にします。公開時には、意図した検索表示の設定になっているかを確認します。

Googleは検索への登録や上位表示を保証していません。また、GoogleのAI検索機能では従来のSEOの基本が適用され、特別な最適化は必要ないとしています。公開や特定の設定だけで、検索順位やAIからの引用が決まるわけではありません。

検索やAI向けに内容を増やすこと自体を目的にせず、対象者、提供内容、条件、運営会社などを明確に伝えましょう。

7.公開後は、集客・受付・更新・改善を続ける

公開と集客開始は同じとは限らない

ページを公開しても、十分な人が訪れるとは限りません。広告、検索、SNS、メール、既存サイトなど、計画した経路から案内を始めます。

広告運用や投稿制作が制作契約に含まれない場合は、別の担当者が準備する必要があります。公開日にはページだけ完成し、案内が始められない状態にならないよう、制作中から連携します。

問い合わせを受けた後の記録も見る

訪問数や申込件数だけでなく、対象に合う相談だったか、担当者が対応できたかなどを確認します。申込がない場合は、ページの内容だけでなく、訪問数やフォームの不具合も見ます。

訪問者が少ない段階では、一件の増減で割合が大きく動くこともあります。短期間の数字だけで判断せず、経路や提案内容、実際の相談も合わせて振り返ります。

変更した内容と時期を残す

説明、写真、申込案内などを変更するときは、何を改善したいのかを決め、変更日と内容を記録します。同時に広告や対象者を変えた場合は、数字の変化をLPだけの効果と決めつけないようにします。

また、料金や対応範囲、開催日などの情報が変わったら更新します。公開後の修正を誰に依頼するか、費用や対応範囲はどうなるかを、納品前に確認しておきましょう。

公開後に確認する指標の意味は、「LPの効果測定は何を見る?CV・CVR・CPAをやさしく解説」をご覧ください。

発注側と制作側の役割を一覧で整理する

次の表は一般的な分担例です。実際の担当は契約や体制によって変わるため、着手前に合意しておきます。自社で制作する場合も、判断する役割と作業する役割を分けて考えると整理できます。

LP制作の工程と役割分担の例
工程発注側が確認・用意すること制作側が進めることの例確認する成果物
企画事業の目的、対象、予算、公開希望課題整理、作業範囲の提案目的・範囲・担当の整理
情報準備最新情報、素材、掲載可否必要資料の整理、取材・素材提案情報一覧と不足項目
構成・原稿サービスの事実、条件、表現の確認構成案・原稿の作成または整理構成案と確認済み原稿
デザイン情報の優先度、読者への伝わり方表示案の作成と修正PC・スマホの見せ方
実装受付先、運用方法、必要な環境情報ページ・フォーム等の設定操作できる確認用ページ
公開内容の最終判断、受付体制動作確認、公開作業、公開後確認本番ページと引き継ぎ情報
改善相談内容、事業側の結果、情報変更依頼範囲に応じた分析・修正記録と次の対応事項

表の空欄になりやすいのは、原稿、写真、フォーム、計測、公開後の更新です。誰かが担当するだろうと考えず、実際の依頼範囲に合わせて担当を決めます。

具体例:研修相談のLPを作る場合

以下は工程を理解するための架空の例です。FORCE JAPAN固有の制作工程や、実在する案件の実績を示すものではありません。

ある会社が、新任管理職向け研修の個別相談を受け付けたいとします。企画では「研修を比較している企業担当者に、支援範囲を理解して相談してもらう」と目的を決めます。訪問経路は営業後の案内と広告を想定します。

情報準備では、研修の対象、実施形式、費用の決まり方、相談できること、申込後の流れを整理します。料金が未確定の部分は推測で書かず、確認担当を決めます。

構成・原稿では、対象者が自社に合うか判断できるよう、支援内容と条件を説明します。デザインでは、研修の魅力だけでなく、対象や相談方法も読み取れるかを確認します。

実装では相談フォームと通知先を設定し、確認段階では送信から受付までを試します。公開前に担当者の対応方法を決め、本番公開後にリンクと受付状態を確認してから案内を始めます。

公開後は、申込件数に加え、相談内容が支援範囲に合っているかを見ます。対象外の依頼が続くなら、入口の案内や対応範囲の説明を見直す候補になります。

このように、各工程は独立した作業ではありません。最初に決めた目的が、原稿、デザイン、フォーム、受付、改善までつながっているかを確認しながら進めます。

手戻りを減らすために、確認と引き継ぎを具体的にする

修正意見は、場所・内容・理由をまとめる

「全体的に違う」という伝え方では、どこを直せばよいか判断できません。「料金欄で、基本料金に含まれる内容がわからないため、範囲を追記したい」のように伝えます。

複数の担当者が確認する場合は、意見をまとめてから制作側へ渡します。異なる人から相反する指示が届くと、どちらを採用するかの確認が必要になります。最終的な判断は、決めた担当者が行います。

確認済みと、未確認を区別する

ファイル名や更新日、確認した版を共有し、どの原稿が最新かを明確にします。「デザインは確認済みだが、料金の事実確認は未完了」のように、工程ごとの状態を分けて記録する方法があります。

一度確認した内容も変更はできますが、構成、デザイン、実装のどこに影響するかを確認します。目的や提供条件の変更は、表記の修正とは分けて相談しましょう。

納品時は、公開後に困らない情報を受け取る

公開・納品時に確認する引き継ぎ内容
項目確認すること
公開先本番URLと、設置場所の管理担当
更新方法自社で直せる範囲と、依頼が必要な範囲
受付通知先、受付担当、送信後の案内
計測何を記録し、誰がどこで確認するか
管理環境ドメイン、サーバー、関連サービスの管理・更新担当
修正・保守不具合対応と内容変更の依頼先、対象範囲

デザインデータやソースなど、何が納品対象になるかは依頼内容によって異なります。公開後に必要なものがある場合は、納品の直前ではなく、依頼範囲を決める段階で確認します。

制作期間も、ページの長さだけでは決まりません。原稿や素材の準備、社内確認、フォームなどの機能、公開環境によって変わります。各工程の作業日と確認日を合わせて計画することが大切です。

LP制作の流れについてよくある質問

Q. 原稿や写真がなくても相談できますか?

相談できます。手元にある情報と不足しているものを共有し、取材・原稿作成・撮影などをどこまで依頼するか確認します。担当と費用の範囲を決めてから進めます。

Q. 制作会社に任せれば、発注側は何もしなくてよいですか?

サービスの事実確認、掲載可否、社内の意思決定、受付対応などは発注側の確認が必要です。どこまで作業を任せる場合も、最終確認する担当者を決めておきます。

Q. デザインから先に作ってもよいですか?

方向性の見本を先に見ることはありますが、目的や内容が変わると作り直しにつながる場合があります。何が仮で、何が確定しているかを共有し、構成と原稿も合わせて整理します。

Q. LP制作にはどのくらい時間がかかりますか?

作業範囲、原稿や素材の有無、社内確認、機能、公開環境によって変わります。一律の日数で考えず、各工程と確認に必要な時間を含めて見積もります。

Q. SEOやAIOは公開後に考えればよいですか?

企画と原稿の段階から、読者の疑問や情報の明確さを考えます。実装と公開では読み取れる構造や設定を確認し、公開後に状況を見直します。上位表示やAI引用を保証するものではありません。

Q. 公開後の修正や広告運用も制作費に含まれますか?

依頼内容によって異なります。制作、公開、不具合対応、内容更新、広告運用、分析を分け、含まれる作業と別途依頼する作業を確認します。

まとめ:LP制作は、工程と担当を共有して進める

LP制作は、企画、情報準備、構成・原稿、デザイン、実装、確認・公開、改善という流れで整理できます。各工程で何を作り、誰が確認するかを決めると、進行中の判断がしやすくなります。

まずは目的と依頼範囲、確認担当者をそろえましょう。公開後の集客、受付、更新まで含めて役割を共有することで、完成したページを運用へつなげられます。

LP制作を相談する際は、現在用意できている情報と未定のこと、公開後に行いたいことを合わせて伝えると、必要な工程を整理しやすくなります。FORCE JAPANのサービス案内を見る

参考情報

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この記事を書いた人

FORCE JAPANの公式コラムを運営する編集部です。AIO・LLMO対策、AI検索への対応、LP制作など、企業のWeb集客に役立つ情報を発信しています。

専門用語の解説にとどまらず、自社サイトの確認方法、改善の進め方、効果測定や依頼先選びまで、担当者が実務で判断しやすい形でお届けします。