LPの基本構成は、冒頭で提案を伝え、課題と解決方法、特徴と根拠、料金や利用条件、申込後の流れ、よくある質問、申込案内を整理する形です。ただし、この順番がすべての商品・サービスに当てはまるわけではありません。
大切なのは、決まった型に文章を埋めることよりも、「自分に関係があるか」「何を提供してくれるか」「どの条件で利用できるか」という訪問者の疑問に答えることです。すでに内容を知っている人と、初めて知った人では、先に読みたい情報も変わります。
この記事では、LPに載せる内容と各部分の役割を、全体図と目的別の構成図で解説します。初心者でも、制作会社から出てきた構成案を確認したり、自社で必要な情報を整理したりできるようにまとめました。
図で見るLPの基本構成:読者の疑問に沿って並べる
LPは、一つの商品・サービスの提案を伝え、問い合わせや購入などにつなげるページです。構成とは、何を載せるかと、どの順番で伝えるかを決めることを指します。色や装飾を決める前に、情報の流れを考えます。
- 1.冒頭の提案誰に向けた、何のページか?
- 2.課題と解決方法自分の困りごとに、どう役立つか?
- 3.特徴と根拠何をしてくれて、なぜそう言えるか?
- 4.料金・利用条件費用と対象条件は自分に合うか?
- 5.申込後の流れ申し込んだ後、何が起きるか?
- 6.よくある質問残っている疑問を確認できるか?
- 7.申込案内次に何をすればよいか?
運営会社・問い合わせ先・関連する条件の確認先も用意します。申込案内は末尾だけでなく、内容を理解した時点で使える位置にも設けられます。
この図は構成を考える出発点です。項目数や順番を固定するためのものではありません。たとえば、開催日が重要なイベントなら、日程や場所を冒頭近くに置きます。商品の内容を知っている人に購入を案内するなら、長い課題説明よりも仕様や購入条件を先に確認できる構成が合う場合があります。
| 部分 | 載せる情報の例 | 読者が判断すること |
|---|---|---|
| 冒頭 | 対象者、提供内容、主要な条件、次の行動 | 自分が読むべきページか |
| 課題・解決 | 具体的な困りごと、支援内容、利用場面 | 自分の状況に合うか |
| 特徴・根拠 | 提供範囲、仕組み、事例、確認できる事実 | 説明を信頼できるか |
| 料金・条件 | 費用の決まり方、含まれる内容、対象外の範囲 | 利用できるか、負担は適切か |
| 流れ | 受付、連絡、相談、提供までの手順 | 申込後を想像できるか |
| FAQ・申込 | 補足の疑問、申込方法、確認先 | 疑問を解消して行動できるか |
1.冒頭では「誰に、何を提供するか」を伝える
ファーストビューはページの入口
ページを開いたとき、スクロールせずに見える範囲を「ファーストビュー」と呼びます。スマートフォンとパソコンでは表示範囲が変わるため、同じ情報が同じ位置まで見えるとは限りません。
ここでは、何の商品・サービスなのか、誰に向けた提案なのかを理解できるようにします。会社の理念だけを大きく載せても、訪問者が探しているサービスか判断できなければ、その先を読む理由が伝わりません。
たとえば企業向けの研修相談なら、「新任管理職の研修内容を、対象人数や課題に合わせて相談できる」といった提案を示します。これは架空の表現例ですが、対象と提供内容が具体的であるほど、ページとの関係を判断しやすくなります。
重要な条件を後ろに隠さない
地域限定、対象者限定、開催日が決まっているなど、利用できるかどうかを左右する条件は、早い段階で確認できるようにします。読み終わってから対象外だとわかる構成では、読者の時間を使わせてしまいます。
冒頭にすべての説明を詰める必要はありません。提案と主要な条件を短く伝え、詳しい情報を下で説明する形にすると整理しやすくなります。広告やSNSから案内する場合は、入口の説明と冒頭の提案が一致しているかも確認します。
2.課題の説明から、具体的な解決方法へつなぐ
困りごとは対象者の状況に合わせる
課題を示す部分では、訪問者がどのような状況で困っているのかを具体的にします。「こんなお悩みありませんか」と並べるだけでなく、その後のサービス説明につながる課題を選びます。
たとえば研修サービスなら、「対象者に合う内容を決められない」「オンラインと対面のどちらがよいか迷っている」など、実際の相談に近い疑問が候補になります。サービスで対応できない課題まで広く掲げると、期待と提供内容がずれる可能性があります。
悩みを長く強調するより、何ができるかを説明する
課題の説明は、自分との関係を理解してもらうためのものです。不安を長くあおることを目的にせず、提供内容へ進みます。すでに困りごとを理解している読者には、課題説明を短くしてもよいでしょう。
解決方法では、相談を受ける、現状を整理する、提案する、実施するなど、実際に行うことを示します。「課題を解決します」という結論だけでなく、どの部分をどう支援するかがわかる説明を用意します。
この段階で、対象外の範囲も必要に応じて伝えます。読者が自分に合うか判断するには、できることだけでなく、依頼できないことがわかることも役立ちます。
3.特徴と根拠は、近い位置で示す
特徴だけでなく、利用者にとっての意味を説明する
機能やサービス内容は、読み手にとってどう役立つかと組み合わせます。たとえば「事前ヒアリングを実施」という特徴なら、何を聞き、どの判断に使うのかを説明すると、利用する意味が伝わります。
特徴をたくさん並べるよりも、対象者が重視する項目を整理します。すべてに同じ分量を使わず、提案の中心となる内容を詳しく扱い、補足は短くまとめる方法があります。
主張を確かめられる情報を添える
「使いやすい」「丁寧」「効果的」といった言葉だけでは、何を根拠にしているのかわかりません。操作の流れ、対応体制、実施内容など、確認できる情報を近くに置きます。
事例や利用者の声を掲載する場合は、実際の内容と掲載許可を確認します。成果を示すなら、どの条件で、何が変わったのかが必要です。一つの事例を、すべての人に起きる結果のように扱わないようにしましょう。
事例がなくても、事実に基づく説明はできる
新しいサービスで事例が少ない場合、架空の声や実績を埋める必要はありません。提供する内容、手順、担当体制、利用できる範囲などを具体的に説明します。
根拠がまだそろっていない項目は、構成案の段階で「要確認」として分けておきます。デザインに合わせて数字や評価を作るのではなく、確認できた情報に合わせて見せ方を決めます。
4.料金・利用条件・申込後の流れを確認できるようにする
料金は金額だけでなく、含まれる内容を示す
料金を載せる場合は、何に対する金額かを明確にします。回数、期間、人数、提供範囲などによって意味が変わるためです。条件によって追加の費用が発生するなら、その判断材料も確認できるようにします。
一律の金額を出せないサービスでは、価格を作る必要はありません。何によって費用が変わるのか、見積もりに必要な情報は何か、どの段階で金額を確認できるかを説明する方法があります。
読者が料金を最優先で比較しているなら、料金の概要を早めに示し、詳しい範囲を後で説明してもかまいません。料金を必ずページの後半に置く、という固定のルールはありません。
利用条件は、判断に関係する位置に置く
対応地域、対象者、利用環境、日程など、利用できるかを左右する情報は本文で確認できるようにします。重要な条件をFAQの中だけに埋めると、読者が気づかない可能性があります。
たとえばオンライン研修なら、実施形式や参加方法が検討材料になります。申込前に必要な準備がある場合も、利用の流れと一緒に示すと理解しやすくなります。
申込後に起きることを順番に伝える
「問い合わせ→内容確認→日程調整→相談」のように、申込後の動きを短く示します。誰からどの方法で連絡が来るのか、読者側で何を準備するのかがわかると、次の行動を想像できます。
資料請求なら受取方法、購入なら注文後の提供方法など、目的に合わせて説明します。図を作る場合も、手順を細かく増やすことより、相手が気にする節目を整理することを優先しましょう。
5.FAQと申込案内で、残る疑問と次の行動を整理する
FAQは本文の説明を補う場所
FAQは、よくある質問と回答をまとめた部分です。利用前に迷いやすい点や、本文の流れでは説明しにくい補足を扱います。たとえば、相談だけでもよいか、準備が未定でも申し込めるかなどが候補です。
一方、サービスの内容や料金の基本条件をFAQだけに置くと、本文を読んでも判断できなくなります。全員が知るべき情報は本文へ、個別の補足はFAQへ、と分けると整理しやすくなります。
申込ボタンは、何が起きるかを示す
行動を促す案内は「CTA」と呼ばれます。問い合わせボタンや資料請求の案内がその例です。初心者は、次の行動をわかりやすく示す部分、と考えると十分です。
「送信」「詳しくはこちら」だけでは、申込の内容が伝わらないことがあります。「研修内容を相談する」「サービス資料を受け取る」など、実際の行動に合う言葉を使います。無料と表示する場合も、何が無料なのかがわかる説明が必要です。
末尾まで読まなくても進める場合を考える
すでに比較済みの人が、申込先を探して訪れる場合もあります。冒頭や内容のまとまりの後に申込案内を置く方法がありますが、同じボタンを機械的に何度も挟む必要はありません。
判断に必要な内容を読めた位置か、ボタンが説明の邪魔にならないかを見ます。申込前の確認先として、運営会社、問い合わせ先、個人情報の取り扱いなどへの案内も整理します。
目的別の構成図:問い合わせ・資料請求・購入で順番を変える
以下は、目的による違いを説明するための架空の構成例です。成果が出る固定の型ではありません。商品や読者に合わせて、項目をまとめたり順番を変えたりします。
問い合わせ型
- 対象と相談できること
- 課題と支援内容
- 特徴・根拠
- 費用の決まり方・条件
- 相談後の流れ・FAQ
- 相談の申込
資料請求型
- 資料でわかること
- 資料が役立つ対象者
- 収録内容・見本
- 提供元・内容の根拠
- 受取方法・請求後の案内
- 資料の請求
購入型
- 商品と主要な購入条件
- 特徴・利用場面
- 仕様・比較の材料
- 価格・提供条件
- 注文後の流れ・FAQ
- 注文手続き
問い合わせ型は、何を相談できるかを明確にする
個別提案が必要なサービスでは、読者が自分の状況を相談してよいか判断できるようにします。対応範囲、相談内容、連絡方法を示し、申込後に何が起きるかを説明します。
会社紹介が長く続き、最後まで相談内容がわからない構成では、目的が伝わりにくくなります。提供元の情報も必要ですが、まず相談者が知りたいこととの関係を考えます。
資料請求型は、資料そのものの価値を説明する
資料を請求してもらうページでは、サービスの紹介だけでなく、資料に何が載っているかを伝えます。目次や内容の見本があると、持ち帰って比較したい情報が含まれるか判断できます。
受取方法や、その後に担当者から連絡する運用かどうかも示します。資料を受け取るつもりで入力したのに、説明なく別の相談予約になるような案内は避けます。
購入型は、注文するための情報を不足させない
商品を選んで購入できるページでは、魅力とともに、仕様、選択肢、価格、提供方法などを確認できることが必要です。商品を理解している人向けなら、課題説明を短くして購入条件を早く見せることも考えられます。
LPと注文画面で商品名や条件が変わっていないかも確認します。LPの構成だけで完了とせず、その先の画面とのつながりまで見ておきましょう。
構成案は、文章やデザインを作り込む前に整理する
1.対象者と目的を一文にする
「研修の実施形式を比較している企業担当者に、対応範囲と相談方法を理解してもらい、個別相談を申し込んでもらう」のように整理します。誰に何をしてほしいかが曖昧だと、載せる内容を選びにくくなります。
2.申込前に知りたいことを書き出す
営業でよく聞かれる質問や、既存顧客が迷ったことを集めます。対応できるか、いくらかかるか、何を準備するかなど、判断に必要な情報を挙げましょう。まだ確認できていない内容は、確定した情報と分けます。
3.内容をまとめ、先に必要な順に並べる
似た質問を一つのまとまりにし、見出しを付けます。そのうえで、読者が次の内容を理解するために何を先に知る必要があるかを考えます。重要な条件が見つけにくい位置になっていないかも確認します。
4.簡単なワイヤーフレームにする
ワイヤーフレームとは、見出し、説明、画像、申込ボタンなどの配置を示す簡単な設計図です。完成デザインではなく、情報の順番や量を確認するために使います。
最初は紙やスライドに四角を並べる形でもかまいません。各部分に「この説明で読者の何を解決するか」と「用意する情報」を添えると、構成を確認しやすくなります。
| 構成の部分 | 答える疑問 | 準備するもの |
|---|---|---|
| サービス説明 | 何を依頼できるか | 確定した提供範囲と対象外の内容 |
| 特徴と根拠 | なぜその説明ができるか | 具体的な手順、許可を得た事例、確認済みの情報 |
| 料金・条件 | 自分の条件で利用できるか | 料金の決まり方、適用条件、確認担当 |
| 申込案内 | どう申し込み、その後どう進むか | フォーム、連絡方法、受付担当、流れ |
5.見出しだけで流れが理解できるか確認する
本文を細かく読む前に、見出しを順に眺めてみます。誰への提案か、何ができるか、条件は何か、どう申し込むかがわかれば、構成の骨組みを確認できます。
最後にスマートフォン幅でも確認します。図や表が小さすぎないか、説明と申込案内が離れすぎていないかなど、実際に読む順番で見直しましょう。
LPの構成でよくある失敗と見直し方
テンプレートの項目をすべて埋めようとする
事例、比較、FAQなどがテンプレートに含まれていても、すべてが必要とは限りません。内容がない部分を抽象的な言葉で埋めるより、判断に必要な情報を充実させます。
競合と同じ順番を使う場合も、自社の対象者と提案が同じかを確認します。参考にしたページの見た目だけでは、その会社がどのような訪問者を想定しているか、成果が出ているかはわかりません。
同じ主張が続き、条件を探せない
「選ばれる理由」「強み」「特徴」で似た説明が続くと、情報量が多く見えても判断材料が増えないことがあります。内容をまとめ、料金、提供範囲、利用手順など不足している説明へ分量を使います。
長さだけで良し悪しを決める
短いLPでも説明が足りなければ判断できません。長いLPでも、必要な情報が整理されていれば役立つ場合があります。文字数や画面の長さだけでなく、読者の疑問に答えているかを確認します。
必要な根拠や確認先を最後にまとめすぎる
特徴の説明から根拠が離れていると、読者が関連を理解しにくくなります。主張と説明は近づけ、細かな補足や会社情報は必要なときに確認できるようにします。文章の順番とリンクの案内を合わせて考えましょう。
SEO・AIOを意識するときも、読者が理解できる構成を優先する
構成を作るときは、一つの見出しで扱う内容を明確にし、その直後に要点を説明します。「選ばれる理由」のような抽象的な見出しだけでなく、何がどう役立つのかを本文で具体化しましょう。
料金表は比較条件をそろえ、図の内容は文章でも説明します。重要な条件を画像の中だけに入れず、本文でも確認できる形を考えることは、読者にも検索エンジンにも情報を伝える土台になります。
GoogleのAI検索機能にもSEOの基本が適用されます。特定の見出し順やFAQの数で掲載が保証されるものではありません。また、解説記事と申込用LPでは役割が異なるため、解説記事の長い目次や情報量をそのままLPに移す必要はありません。
LPの基本構成についてよくある質問
Q. LPの構成には正解の順番がありますか?
すべてに当てはまる固定の順番はありません。基本構成を参考に、対象者が先に知りたい情報や、利用できるかを左右する条件から優先順位を考えます。
Q. 料金はLPの最後のほうに載せるべきですか?
必ず後半にする必要はありません。料金を重視して比較する人に向けたページなら、概要を早く確認できる構成も考えられます。金額と適用条件を一緒に伝えます。
Q. 実績や利用者の声がない場合はどうすればよいですか?
架空の実績を作らず、提供内容、手順、対応範囲、担当体制など、確認できる事実を説明します。構成案の段階で不足する情報を整理しましょう。
Q. 申込ボタンは最後だけでよいですか?
読者によっては、末尾まで読む前に申し込める場合があります。冒頭や情報のまとまりの後など、理解と判断ができる位置で案内する方法があります。
Q. LPは長いほど成果が出ますか?
長さだけでは決まりません。必要な情報が不足していないか、同じ説明が重複していないか、条件や申込先を見つけられるかで確認します。
Q. 構成案とデザインは何が違いますか?
構成案は載せる内容と順番、デザインは文字・色・余白・画像などの見せ方を考えるものです。構成が整理されていると、デザインでも何を目立たせるべきか判断しやすくなります。
まとめ:LPの構成は、読者が判断する順番から考える
LPの基本構成は、冒頭の提案、課題と解決、特徴と根拠、料金や条件、利用の流れ、FAQ、申込案内で整理できます。そのうえで、対象者と目的に合わせて順番や分量を調整します。
まずは読者の疑問を書き出し、必要な情報をまとめ、簡単な構成図にしてみましょう。各部分が何を伝える役割なのかを説明できると、制作会社とも確認しやすくなります。
LP制作を相談する際は、対象者、目的、用意できる情報と、まだ確認が必要な内容を共有すると、構成案から具体的に検討できます。FORCE JAPANのサービス案内を見る




