LP制作の費用は、企画・原稿をどこまで任せるか、情報量とデザインの作り方、フォームなどの機能、素材制作、修正範囲、公開後の支援によって変わります。見積もりは金額だけでなく、含まれる作業・含まれない作業・追加になる条件をそろえて比較することが大切です。
同じ「LPを1ページ作る」という依頼でも、完成原稿を使って作る場合と、取材から文章を考える場合では必要な仕事が異なります。また、制作費とは別に、公開環境の利用料や広告費が必要になることもあります。
この記事では、初めて見積もりを取る方に向けて、費用の内訳、追加費用の確認方法、比較表の作り方を解説します。一律の相場やFORCE JAPANの料金を示すものではありません。
同じ「LP1ページ」でも、作る範囲が違えば費用は変わる
LPは、商品やサービスを説明し、問い合わせ・資料請求・購入などにつなげるページです。費用を考える際は、ページ数に加えて、作るために必要な工程を見ます。
企画や原稿をどこから作るか
目的、対象者、載せる内容、原稿まで決まっている依頼と、それらの整理から始める依頼では作業範囲が異なります。「原稿あり」と伝える場合も、そのまま掲載できる文章なのか、営業資料を渡すだけなのかを区別しましょう。
支給原稿の誤字修正、文章の再構成、取材による新規執筆は同じ作業ではありません。制作側がどこまで考え、発注側が何を用意するかによって見積もりの前提が変わります。
情報量とデザインの作り方
短い案内ページと、多くの事例・料金表・比較図を載せるページでは、必要な原稿やデザインの量が変わります。ページの長さや掲載する項目数を、見積もりの条件にしている場合もあります。
既存の型を使う場合と、内容に合わせて配置や図を新たに設計する場合も、仕事の進め方が異なります。テンプレートを使うこと自体で品質を決めず、必要な情報を載せられるか、変更できる範囲はどこかを確認します。
表示するだけか、申込まで動くページか
デザイン画像の納品、ブラウザで表示できるページの制作、フォームの設定、公開作業は、それぞれ別の作業です。「LP制作」という名称だけで、申込が完了する状態まで含まれると考えないようにします。
既存のフォームにリンクするだけなのか、新しいフォームを作って通知まで設定するのかも確認します。完成時に何ができればよいかを具体的にすると、金額の違いを読み取りやすくなります。
LP制作費の内訳は、工程と成果物を対応させて読む
見積もりの項目名は会社によって異なります。すべてが別々に記載されるとは限らないため、「制作一式」と書かれていたら、その中に含まれる内容を確認しましょう。
| 項目 | 主な作業の例 | 確認する条件 |
|---|---|---|
| 企画・構成 | 対象者や訴求内容の整理、掲載順序の設計 | 調査の範囲、構成案の有無、提案する案の数 |
| 原稿作成 | 取材、見出し・本文の作成、支給原稿の調整 | 新規執筆か編集か、取材回数、原稿量 |
| デザイン | 文字・写真・図・色・配置の設計 | 情報量、PC・スマホの扱い、図の点数 |
| 実装 | ブラウザで表示・操作できるページの制作 | 制作方法、更新方法、対応する画面・ブラウザ |
| 素材制作 | 写真撮影、イラスト、動画、素材購入 | 点数、撮影条件、利用範囲、支給できる素材 |
| 機能・計測 | フォーム、外部サービスとの接続、成果の計測 | 設定対象、確認する動作、外部サービス利用料 |
| 確認・公開 | 表示・動作確認、本番への設置 | 公開先、作業担当、公開後の確認範囲 |
| 進行管理 | 打ち合わせ、連絡調整、工程や確認の管理 | 定額か割合か、何に対して計算するか |
同じ項目名でも、含まれる内容を確認する
たとえば「スマホ対応」が、既存レイアウトの調整を意味する場合も、スマートフォン向けの見せ方を別途設計する場合もあります。名称を比べるだけでなく、最終的な表示と確認範囲を聞きます。
「フォーム付き」も、設置するだけなのか、通知先や自動返信、送信後の案内、テストまで含むのかを確認します。必要な機能が同じでなければ、制作費だけを横並びにできません。
SEO・AIO対応は、実施する作業で確認する
「SEO対応」「AIO対応」という言葉だけでは、作業内容はわかりません。原稿の整理、見出しやタイトルの設定、検索に関する設定確認など、何を行い、何を納品するのかを聞きます。
Googleは、Google検索のAI機能でも従来のSEOの基本が有効で、別途特別な最適化は必要ないと説明しています。名称が付いていることや費用を支払うことだけで、上位表示やAIからの引用が保証されるわけではありません。
公式の公開料金でも、価格の前提は異なる
2026年10月22日に確認した公式ページでは、次のような料金の示し方がありました。これは条件の読み方を理解するための例であり、市場全体の相場、品質の順位、依頼先の推奨を示すものではありません。
ページの長さとオプションで分かれる例
LP制作.jpでは、ライトプランの制作費を89,800円(税別)と掲載し、ページの長さや対応端末、実装方法などの条件を分けています。別途、各種費用に対して20%のディレクション費が必要とされています。表示されている基本額だけで、希望するLPの支払総額を判断できない例です。
原稿の用意やデザイン範囲で分かれる例
古新楽堂では、原稿支給が前提のベーシックプランを99,000円(税込)から、原稿作成を含むプレミアムプランを143,000円(税込)からと掲載しています。デザインの範囲も異なり、公開環境などの利用料は別です。
それぞれの金額は、同じ仕様の完成品を比べたものではありません。単純に「どちらが安い」と結論を出さず、原稿、対応端末、実装、必要な機能、管理費、税の扱いをそろえて正式な見積もりで比較します。公開料金や条件は変更されるため、依頼時には公式ページと見積書を確認してください。
追加費用は、発生する条件と確認方法を押さえる
内容や目的の変更
当初は問い合わせを目的にしていたページを、制作途中で購入ページに変えると、説明や申込先の作り方が変わる場合があります。商品や対象者の変更、掲載項目の追加も、原稿・デザイン・実装に影響します。
追加費用が発生するかは依頼条件によります。変更する前に、必要な作業、費用、納期への影響を確認する方法を決めておきましょう。口頭で依頼した修正も、合意した内容を記録しておくと確認しやすくなります。
修正回数と、修正できる範囲
「修正2回」などの記載がある場合、一文字の変更を一回と数えるのか、まとめた指示一式を一回と数えるのかを確認します。原稿、デザイン、実装後のどの段階の修正かも重要です。
回数制限がない場合でも、最初の依頼範囲から大きく外れる変更まで含むとは限りません。色の変更と、新しい構成への作り直しでは、影響する作業が異なります。
制作側の不具合への対応と、発注側の希望による内容変更も分けて確認します。納品後にどのような不具合へ、いつまで、どの方法で対応するかを聞いておきます。
支給予定だった素材の不足や納期の変更
原稿や写真を自社で用意する前提だったのに、後から制作側へ作成を依頼すれば、作業範囲が増えることがあります。用意できないものがある場合は、早めに伝えて見積もりに反映します。
公開日を前倒ししたい場合や、社内確認が長引いた場合の扱いも確認します。必ず追加費用がかかるとは限りませんが、進行中に判断が必要になる条件として共有しておくと安心です。
公開後の費用と広告費は、制作費と分けて把握する
LPを作る費用だけで予算を使い切ると、公開環境の維持や集客、情報更新に必要な費用を確保できない場合があります。見積もりでは、初回に必要な費用と、運用中に発生する費用を分けます。
公開を維持する費用
サーバー、ドメイン、制作ツール、フォームや予約サービスなどに、月額・年額の利用料が必要な場合があります。すでに契約している環境を使えるか、今回のLP用に追加契約が必要かを確認します。
月額料金がある場合は、何を利用するための料金か、どの期間の支払いが必要か、更新や終了時の扱いはどうなるかを確認します。初期費用だけを抑えたプランと、制作時にまとめて払うプランを比べる際に重要です。
保守・更新と、改善支援の費用
保守という名称に、どこまでの作業が含まれるかは依頼先によって異なります。情報の差し替え、システムの更新、不具合の確認、問い合わせ対応などを分けて聞きます。
また、数字の分析、改善案の提案、新しい原稿やデザインの制作は、通常の保守とは別の扱いになる場合があります。「月額サポートあり」だけで、毎月LPを作り直してもらえると考えないようにします。
広告費と広告運用費
広告費は広告を配信するための費用、広告運用費は設定や調整などの業務に対する費用として分けて確認します。制作プランに広告支援が付いていても、実際の配信費まで含むとは限りません。
広告用の画像や動画を作る費用、広告から案内する別のLPを追加する費用も、必要に応じて確認します。制作・集客・改善に分けると、どこに予算が必要かがわかります。
同じ期間で考える予算の整理式
初期の制作費 + 必要な追加作業費 + 比較期間中の利用料・保守費・更新費 + 集客費
すでに基本料金へ含まれている費用を二重に足さないようにします。未確定の費用は0円にせず、「別途見積もり」「未確認」として残します。
見積もりは、同じ依頼条件と期間で比較する
1.各社に同じ依頼内容を伝える
目的、対象者、載せたい内容、原稿・写真の有無、必要なフォーム、公開先、希望日をまとめます。一方には原稿作成を依頼し、もう一方には原稿支給と伝えていては、金額だけを比較できません。
まだ決められない部分は、未定として伝えます。比較のための共通条件と、各社から提案してほしい部分を分けると、提案による価格差も理解しやすくなります。
2.含む・別料金・対象外・未確認に分ける
原稿、画像、フォーム、計測、公開、修正などについて、それぞれの扱いを表にします。項目が書かれていない場合は、無料や不要と判断せず確認します。
必要な作業が対象外なら、自社で行えるか、別の依頼先が必要かも考えます。外注費が低くても、自社に大きな作業が残るなら、その時間や担当体制を含めて判断します。
3.税・追加費用・継続費の条件をそろえる
税別と税込を混ぜず、比較表では同じ表示にそろえます。「〜」付きの金額は、依頼内容で増える可能性があるため、今回の仕様に対する正式な金額を確認します。
継続費は同じ期間で集計します。たとえば12か月を比較期間にするなら、実際の課金開始月や年払いの条件を確認し、その期間に発生する費用を並べます。12か月は比較方法の例であり、推奨契約期間ではありません。
4.納品物と支払条件を確認する
公開済みページ、HTMLなどのファイル、編集用データ、管理画面の利用権限など、何を受け取れるかを確認します。後から自社や別の制作会社が更新できるかも、運用に関わる条件です。
着手時・納品時などの支払時期、見積もりの有効期限、途中変更や中止時の扱いも確認しておきます。料金の安さだけでなく、実際に支払う時期と完成後に使える範囲を理解して選びましょう。
比較表の記入例:金額の前に、残る作業を見る
以下は架空のA案・B案です。実在する会社や価格水準を示すものではありません。原稿作成とフォーム設定が必要な案件を想定し、条件の違いを整理しています。
| 比較項目 | A案 | B案 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| 原稿 | 完成原稿を支給 | 取材・執筆を含む | A案に執筆を追加した場合の費用 |
| 写真 | 自社で用意 | 自社で用意 | 不足分の撮影や素材費 |
| フォーム | 既存フォームへのリンク | 新規作成・テストを含む | 既存フォームが要件を満たすか |
| 修正 | 回数と対象工程を確認中 | 指定工程で2回 | 1回の数え方と範囲 |
| 公開後 | 変更は都度見積もり | 月額支援を選択可能 | 必要な支援を同じ期間で比較 |
| 比較する総額 | 必要な追加分を確認して記入 | 選択する支援を確認して記入 | 税込総額と未確定項目を分ける |
A案の提示額が低くても、原稿やフォームを追加すれば差が変わる可能性があります。一方、自社で原稿を作れ、既存フォームを使えるなら、A案の条件が合うこともあります。
大切なのは、必要のない作業まで同じにすることではありません。自社が実現したい状態を決め、そのために必要な外注費と社内作業を並べることです。未確認の項目が多い段階で、安い・高いを決めつけないようにしましょう。
予算が合わないときは、必要な機能と作業範囲を見直す
公開時に必要なものと、後から追加できるものを分ける
説明、利用条件、申込先、表示・動作確認など、目的を達成するために必要なものを先に整理します。動画や特別な演出、複数案の制作などは、目的に照らして優先順位を検討します。
ただし、後から追加する場合にも制作費が発生する可能性があります。段階的に進めることで総額が必ず安くなるとは限らないため、後の追加を想定した場合の影響も相談します。
自社で用意できるものを具体的にする
サービスの説明、確認済みの料金情報、利用可能な写真、よくある質問などを整理して渡すと、依頼する範囲を明確にできます。自社で対応できる作業は、担当者と時間を確保できるものに絞ります。
見積もりを下げるために「原稿は全部用意する」としても、完成しなければ追加依頼や納期変更につながります。無理なく用意できるものと、専門家に任せたいものを分けましょう。
予算内で何を実現したいかを相談する
単に値引きを求めるより、「この予算で問い合わせを受け付けられる状態にしたい。図や演出はどこまで必要か」と目的と優先順位を伝えると、範囲を調整しやすくなります。
安いプランでも目的に合う場合はありますし、高額でも不要な作業が多ければ適切とは限りません。価格は、成果物と対応範囲を理解して判断する材料の一つです。
見積もりを受け取ったら確認したい質問
- 今回の金額に、企画・原稿・デザイン・実装・公開のどこまで含まれますか?
- 自社で用意する原稿や写真は、どの状態まで必要ですか?
- PC・スマホの表示、フォーム、計測は、何を確認して納品しますか?
- どの変更で追加費用が発生し、作業前にどう確認できますか?
- 修正回数の数え方と、納品後の不具合対応範囲を教えてください。
- 月額・年額の費用と、広告の配信費は別に必要ですか?
- 納品されるデータと、自社で更新できる範囲は何ですか?
- 税込総額、支払時期、見積もりの有効期限を確認できますか?
不明な点は、注文前に見積書や補足資料へ反映してもらうと、後から確認しやすくなります。細かな項目名をそろえることより、完成するものと担当範囲について共通の理解を持つことが重要です。
LP制作費についてよくある質問
Q. LPは1ページなのに、なぜ費用に差があるのですか?
企画・原稿の有無、情報量、デザイン、機能、素材、修正や支援範囲が異なるためです。ページ数だけでなく、どこから何を作るかを確認します。
Q. 公開料金に「〜」とある場合、その金額で作れますか?
依頼内容によって変わるため、必ずその金額になるとは限りません。必要な作業、別料金の項目、税の扱いを伝え、今回の条件で正式に見積もってもらいます。
Q. 修正無料なら、何度でも大きく変更できますか?
無料の範囲は依頼条件によります。回数だけでなく、対象工程、期間、当初の構成からの変更を含むかを確認します。
Q. 制作費に広告費も含まれますか?
プランによって異なります。LP制作、広告の配信費、運用業務、広告素材の制作を分けて確認します。広告支援付きでも、配信費が別の場合があります。
Q. 原稿や写真を自社で用意すれば安くなりますか?
依頼する作業が減れば費用が変わる場合はありますが、プランによります。支給素材の調整が必要か、自社で準備できる品質・量・期限かも確認します。
Q. 高いLPほど成果が出ますか?
制作費だけでは判断できません。商品・サービス、対象者、流入経路、申込後の対応なども関係します。費用に含まれる仕事が、自社の目的に必要かを見て選びます。
まとめ:金額と一緒に、作業範囲・追加条件・運用費を見る
LP制作費は、企画や原稿から任せるか、どの情報・デザイン・機能を作るか、どこまで修正や運用を依頼するかで変わります。公開料金や見積もりの合計だけで比較せず、必要な作業がそろっているかを確認しましょう。
同じ依頼条件を伝え、含まれる作業、別料金、未確認の項目を整理すると、金額の違いを理解しやすくなります。制作後の費用も同じ期間で見て、自社に残る作業まで含めて判断することが大切です。
LP制作を相談する際は、目的、予算、用意できる原稿や写真、公開後に必要な支援を合わせて伝えると、見積もりの条件を整理しやすくなります。FORCE JAPANのサービス案内を見る




